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芝生を自分で張る

芝生 画像

 家を建てて庭を作っても、芝生を張らずにしばらく迷っている方をよく目にします。芝生張りは、もっとも手軽にできるDIYの一つですが、知識がないと、その一歩が踏み出せません。このページでは芝張りの迷いを断ち切るよう、芝生に関するあれこれを検討してみます。

 

 自分で庭造りをする方はもちろん、大部分を業者任せにした方も、芝生くらいは御自分で張ってみてはいかがでしょうか。

 庭造りのコストを削減する効果も多少ありますが、それ以上に、「庭に対する愛着が湧く。」という大きな効果があります。

 

 芝生張りは、難しく考えれば奥の深いものです。

 しかし、ある程度の環境が整っていれば、マット状の芝生を買ってきて適当に放置していても根付くくらい簡単なことでもあります。

 

 それでも作業に踏み出せない方のために、以下、Q&A形式で疑問にお答えしようと思います。なお、芝には多くの種類がありますが、ここでは最も一般的な「コウライシバ」を想定しています。

 

Q1 芝生を張る時期はいつ?

 3月~4月がベストとされています。理由は以下のとおりです。

①4月以降、根の動きが活発になるため根付きやすい。

②気温が低すぎず、高すぎず、芝生へのダメージが少ない。

③根付いた後、冬までに十分な期間があるので、根が安定する。

 

 そうはいっても、今すぐに張りたい方も多いでしょう。私の経験上、長めに見積もって3月~10月の間なら、だいたいいけそうです。問題は真冬と真夏です。

 

 お住まいの地域にもよりますが、冬に芝生を張るというのは、ある意味、「賭け」になります。冬場の芝生は休眠しているので、芝生を張るというよりは、芝生マットを地面に置いているだけというイメージです。

 

 冬に芝生を張った場合、春先まで水の管理を行う必要があります。冬に表土が凍結する地方は避けた方が無難です。日差しが強く乾燥の激しい8月ころも水遣りの管理がキーになります。

 

 ようするに人間が快適に作業できる時期が、芝生にとってもよい時期となります。 

Q2 芝生張りの費用は?

 芝生の値段は、芝の「種類」と「張り方」によって変わりますが、6畳(9.9㎡)くらいの広さに芝を張るなら、費用は5,000円程度になります。

 

(内訳)束になって売っているコウライシバの場合

・ 一束が400円程度(安いところでは370円くらい)

・ 一束で約1㎡張れる。

・ 9.9㎡なら、芝生だけで約4,000円

・ 芝生のほかに、1袋300円程度の「目土」が2袋くらい必要。

・ 喉が渇くので途中でドリンク(120円~150円)

 

 他のページにも書きましたが、時期や店によっては、買ってきた芝生の束全部が「ハズレ」だったり、パサパサで使い物にならないものや、妙な形のものが含まれている場合があります。

 

 芝生に十分な厚さの土が付いているか、店員さんがちゃんと水遣りをしている形跡があるかなど、よく見定めて買うべきです。

Q3 芝生の種類の選び方は?

 素人は迷わず「コウライシバ」か「ヒメコウライシバ」を選びましょう。ホームセンターなどの店先で束になって売っているのは、この二種類です。

 

 芝生の種類を調べれば、ノシバ、ビロードシバ、ティフトン、ケンタッキーブルーグラス・・・などといろいろあって、悩み出したらキリがありません。

 

 しかし、一般的に出回っているのは、コウライシバとヒメコウライシバくらいのものです。なぜなら、この2種類が最も育てやすく、価格が安いからです。他のものは、高価だったり、成長が早すぎたりで、一般向けではありません。

 

 缶やビニールパックに入っている芝生の種を蒔くのも、一見安く、簡単そうですが、多くの人は途中で挫折するでしょう。

Q4 芝生にすることのメリットって何?

 いろいろありますが、おもいつくままに上げると・・・。

 

・防塵効果

 庭の土がむき出しだと、玄関が汚れます。特に新築は気になるので、できれば入居前に芝を張っておくと良いでしょう。

  

・雑草の侵入を抑える。

 芝生の草取りが面倒というのが世間一般のイメージだと思いますが、土をむき出しにしておけば、それこそ雑草天国になります。「土だけの方が芝生より除草しやすいじゃないか。」という反論もありますが、土むきだしの家は、味気ないというか、荒野に佇む一軒屋というか、ズボラな感じがしませんか。また、密に生えた芝生は雑草の種の侵入を防ぎます。

 

・気温、湿度を調整してくれる。

 体感できるかどうかは微妙ですが、科学的に考えても葉の表面からの蒸散作用で気温を抑制してくれます。何よりも見た目が涼しげです。

 

・太陽の照り返しを防ぐ。

 「芝生は管理が面倒だから」ということで、コンクリートを打ったとします。夏場のギラギラした太陽の照り返しは、直視できるものではありません。 

 

・霜柱の防止

 土をむき出しにしている場合、冬場は霜柱の上を歩く度に地面がボコボコになったり、溶け出した霜柱によってぬかるんだりします。

 

・騒音緩和

 これは気持ちの問題かもしれません。微弱ですが、他の方法に比べて芝生は吸音量が多いとされています。

 

・土砂の流出を防ぐ。

 庭に傾斜がある場合は顕著です。

 雨が降る度、歩道に我が家の土が流出・・・なんて事態は避けたいものです。

Q5 芝生のデメリットもあるんじゃないの?

 デメリットは・・・

・夏場は水道料金が気になる。

 夏は水をあげないと芝が弱ってきます。井戸や雨水を利用できるタンクみたいなのがあればいいのですが。 

 

・芝刈りが面倒

 私は芝刈りが楽しいので気になりませんが、外の作業が嫌い、暑いのが苦手、虫が嫌い、汚れるのが嫌、仕事が忙しい、土日も接待という方は業者さんに任せましょう。まぁそのような方は、これをご覧になっていないでしょうが・・・。

 

・まれに病害虫にやられる。

 健康に育てるには、ときどき肥料をあげたり、熊手で芝のカスを取り除いたりといった作業が必要になります。

 

・冬場は寂しい。

 一年中緑色の芝生は、「西洋芝」または「寒地型」と呼ばれるものです。このHPで取り上げている「コウライシバ」のような「暖地型」あるいは「日本芝」と呼ばれるものは、冬場は葉が枯れています。

 私は、それはそれで季節の風物詩だと思っています。落葉樹に葉がない時期に芝生が緑色というのは、個人的には違和感を感じます。 

 

・激しく踏むと擦り切れる。

 すぐに再生するものの、犬や子供が激しく遊ぶとあっという間に土が露出します。ほどほどの遊びなら大丈夫です。

Q6 リュウノヒゲの方がいいんじゃない?

 たしかになぜ、芝生なのでしょうか。リュウノヒゲ、クローバー、シバザクラ、コケなど、芝生以外の植物で地面を覆うのも良さそうです。

 しかし、これらの植物を用いた場合、芝生のように地面が「フラット」にはなりません。ボコボコして歩きにくく、お子さんやお年寄りがいるような家には向いていません。

 また、クローバー以外は芝より高価ですし、踏圧に対する抵抗力も低いです。

 ただし、あまり日が当たらない庭であれば、リュウノヒゲの方がよいかもしれません。

Q7 固まる砂利の方がいいんじゃない?

 これは好みの問題になってきますが、Q4で記した芝生のメリットに魅力を感じない場合は、こうした素材で地面を覆うのもよいと思います。ただし、初期投資額は芝生より多めになります。

 固まる砂利以外にも、石灰を撒いて固める、モルタルやコンクリートで固める、防草シートを敷いて、その上に砂利をまくといった方法があります。

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