庭木で開運TOP > 庭木の向きとは
木を植えることは、細かく考えなければ誰にでもできます。穴を掘って埋めればいいからです。
また、市販されている植木は、いわゆる「根っこができている」状態=細根がたくさんついているので、適当に植えても、そうそう枯れることはありません。
素人が木を植える際に、できていないことは以下の3つです。
①木の向きが不自然
②植えた後の水遣りが中途半端
③支柱
このページでは①の「木の向き」について図説します。
庭木は、客人(あるいは主人)から見てもっとも美しく見えるように植えるのが基本です。
分かりやすくするために、拾ってきた枯れ枝で説明します。
以下4枚の写真は向きを90度ずつずらして撮影したものです。どれが好ましい「木の向き」だと思いますか。茶室あるいはリビングから眺めていることを想定してください。
写真では分かりづらいかもしれませんが、どうでしょうか・・・。
「図1」は味があってよいかもしれませんが、「図2」と「図3」は、植木が「そっぽを向いている」ような感じです。 正解は「図4」です。
言うまでもなく、自然の状態におかれた木は、太陽へ向かって枝葉を伸ばしていきます。太陽の当たる表面積がより大きくなるように育っていきます。
リビングや茶室にいるお客さんを、太陽に見立てればいいのです。お客さんから見たとき、横幅が広くなるように植えるのが自然です。
そして、もう一つ大事なことがあります。それが「図5」です。
「図4」との違いが分かりますか?
少しだけ、手前に「お辞儀」をしているのです。こうすることで、お客さん=太陽から見える葉の表面積が増えます。また、上向きに付くことが多い花も、より綺麗に見えます。
木の向きについては、経験を積んだ職人の間でも意見が分かれることのある、奥の深いテーマではありますが、基本は以上のようになっています。