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キンモクセイの剪定

キンモクセイのよもやま話

  9月~10月頃に香りの強い黄色の花を咲かせるキンモクセイは、ジンチョウゲ、クチナシとともに「三香木」として数えられています。

 

 好みの分かれる匂いですが、記憶に残る匂いで、AKB48もキンモクセイの歌を歌っています。日本の庭木としての地位は今後も安泰でしょう。

 

 キンモクセイは雌雄異株(オスの木とメスの木がある種)で、雌の木には実がなりますが、残念ながら日本で流通するキンモクセイは雄の木が多いので、実を見ることは滅多にありません。

 

放っておくと

 7m~8mになります。本来は自然に樹形が整う木なので、木全体を遠くから見渡せるような広い庭であれば放っておいた方が良いでしょう。

 

 一般的な庭の場合、上に伸び過ぎると、下枝が寂しくなって目隠しにならないばかりか、格好悪くなりますので、上部を抑える剪定が必要です。

 

キンモクセイの剪定時期

 春から秋の生育期に葉が茂るので、おもいっきり剪定したくなりますが、花を楽しみたい場合は注意が必要です。キンモクセイは、その年の春から夏に伸びた枝に花をつけるので、春~夏に剪定すると花を楽しめなくなります。よって剪定は花の直後か、翌年の花に影響の少ない2月~3月となります。

 

 花は関係ない、とにかく小さくしたいという場合、キンモクセイは刈り込みに強いので、厳冬期を避ければいつ剪定してもほぼ大丈夫ですが、葉がほとんどなくなるような剪定は、枝枯れを招くので禁物です。焦らずに毎年少しずつ小さくしていきます。

キンモクセイ 剪定

 

剪定のイメージ  

 楕円形、球形あるいは円筒形に刈り込みます。しかし、外側を刈り込んだだけでは鬱蒼とした感じを拭いきれません。

 写真は東京・浅草寺で見かけた剪定直後のキンモクセイです。内部の枝がスッキリと取り除かれ、なおかつ全体にバランスよく透けているのが分かると思います。このように外側だけを刈り込むのではなく、内部の枝も手入れするのが理想です。 

キンモクセイの剪定方法  

 刈り込みバサミで好みの形に切るだけですが、下枝は生えにくいので、根元から生えている小枝は大事にします。

 

 ただし、刈り込みバサミによる剪定だけでは、やがて枝が混み合ってきて、家が暗くなってきますので、数年に一度は、内部の枝を透かします。この枝抜きが素人には難しいです。

 

 その手順は以下のとおりです。

①刈り込みバサミで、木の表面を刈り込んで、楕円形などの形を作る。

②木の表面に達していない枝(楕円形を作るのに貢献していない枝)を、木バサミで元から切る。

 

 また、花を楽しみたいのに花が付かないという場合、以下の理由が考えられますので参考にどうぞ。

・枝が上に元気よく伸びすぎている。

 →芯を止めて(幹を途中で切って)、枝が横に伸びるようにする。 

 そうすれば小枝が増えてきて、花も増える。

 

・植え場所がよくない。

 →キンモクセイは日陰でも生育できますが、花つきは悪いので、日向に移します。また、栄養過多、栄養不足も考えられますが、車の排気ガスなど、大気汚染の影響も受けやすい木です。交通量が多い場合、4月~8月にホースなどで水圧の高い「葉水」をやると効果的です。

 

・刈り込みの位置が悪い。

 →切ったところが「棒」になるような剪定は花付が悪くなります。面倒ですが木バサミなどで葉が残るように剪定したほうが花付きが良くなります。

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