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庭石の値段

  

 ある朝,起きてしばらくすると,ピンポーン,「石屋ですが」とインターフォンから。あやしいので,ふつうの場合,無視します。まして,ふつう,石を売り歩いたりしません。話には聞いたことがありますが,21世紀でもそんな商売が成り立つのでしょうか。

 

 ですが私の場合,あまりのタイミング。もしかして,いい石があるかもと思って,石屋のオヤジに案内されるがまま,トラックの荷台を見ると,私好みの石が載っていました。キツネにつままれているような感覚です。

 

 「そろそろじゃねぇかなと思って。」とオヤジ。聞けば,うちの外構の進み具合,家のデザインを見て,うちに似合いそうな石を見繕ってきたとのこと。

 

 絶対,ウソだ。どっかで余った石をここに置いていきたいだけだ。そしていくらかでも金になればいいと思っているに違いないと思いましたが,渡りに舟です。

 

 以下,売買交渉の様子です。

 

私     「で,いくら?」

石オヤジ  「○×万でどうかね。」
私     「高っけ~。」

石オヤジ  「これは群馬の~(以下省略)。雨に濡れると,いいあん 

       ばいになるんだ。」

 

 石オヤジは,石にペットボトルで水をかけ,悦に入る。三波石というヤツらしい。なんとなく聞いたことがある。 たしかにいい感じだ。形がいい。色は若干そろっていないが,まぁまぁだ。

 

私     「高いから無理。」

石オヤジ  「○▲万でどうかね。」

 

 私は頭の中で計算する。でかい石が3つ,小さい石が7個くらい。でかい石は1.5m×0.7mくらい。 これから一人で,ユニック車を借りて買いに行ったとして,リース,ガス代,高速代で2万。でかい石3つが2万+1.5万+1.5万=5万。小さい石が1000円×7個=7000円で合計7万7000円。まだまだいける!

 

私     「家建てたばかりで,まったく金がない。」

石オヤジ  「☆万でどうかね。内緒で。」

 

 

 内緒って...共通の知り合いなんていてない。 だいたい,オヤジ自体,だれだか知らない。トラックに会社の名前もない。名刺ももらってない。多分,持っていない。

 

私     「☆万か~。」

石オヤジ  「これ以上は無理だね。」

私     「ちょっと相談してくる。」

 

 一旦,家に入り,無為に時間をおいて頭を冷やす。

 

私     「♡万ならいいって。」

石オヤジ  「♡万か~。じゃ,誰にも言わないでね。怒られるから

     

 という訳で作業開始。石オヤジはリモコンを使って,一人で石を並べ始めた。 が,どうも信用できないので,私はずっと見張っていた。

 

 石を組んで「心」という字を作る。石オヤジはそう言っていた。寺などで見られる伝統的な手法だ。

 ただし,私は庭に自然を再現したいので,露骨に「心」という字を書かれるのは嫌だ。結局は私が石オヤジに指示して,石を置いてもらった。そして支払いの段になってまた,金額は揺れ動いた。

 

私     「◇万円の2回払いでどう?」

石オヤジ  「・・・・」

私     「住所教えてくれたら書留で送るから。」

石オヤジ  「♥万でどうかね。一括なら♥万でいいよ。」

 

 私は了承した。 値段は当初の半額以下になっていた。いったい本当はいくらなんだろう・・・ 

 

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