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人気の下草

「下草」というと「下草刈り」のように邪魔な草という意味合いもありますが、造園で「下草」と呼ばれる種類のものは、今風にいえば「グランドカバー」です。

 

例えば自分で庭を作った場合、シンボルツリーなどの木を数本植えて終わり、というケースが多いのですが、それでは木の足元が土まみれの殺風景で、いま一つ景色になりません。下草を数種類加えるだけで景色が見違えます。また、下草には景色を作るだけではなく、泥はねを防ぐ、樹木の乾燥を防ぐ、病害虫を予防するという効果もあります。

 

下草の種類は豊富で、そもそも定義も曖昧です。花卉も含めれば種類はほぼ無限にありますが、ここでは主に「和風の庭」に使われる定番の下草を集めてみました。定番だけあって地味で個性のない種類が多いのですが、縁起の良さそうな名前の植物が多いのが興味深いところです。

 

また、下草として人気があるものは日陰に強い種類ばかりですので、シェードガーデン(日陰の庭)を造る際の参考にもなります。

 

ギボウシ(擬宝珠)

東アジアに自生するユリ科の多年草

【メリット】

・様々に品種改良された葉が美しい。

・環境に対する適応力が高く、育てやすい。

【デメリット】

・常緑ではないので、冬場は寂しい。

キチジョウソウ(吉祥草)

関東以西に自生するユリ科の常緑多年草。

【メリット】

・葉の色が明るい。

・丈夫で育てやすく、刈り込んで低く抑えることも可能。

・縁起が良い。

(良いことがあると花が咲くという言い伝えから、命名された。)

【デメリット】

・直射日光で葉が焼けることがある。

シバザクラ(芝桜)

北アメリカを原産とするハナシノブ科の常緑多年草。

【メリット】

・乾燥や寒さに強い。

・高さが10cm程度にしかならない。

・敷き詰めると、花の時期には絨毯のようになる。

【デメリット】

・日当たりの悪い場所、水はけの悪い場所では生育が不良となる。

・環境によっては半常緑となる。

・花が咲いていないときの様子はパッとしない。

シャガ(射干)

中国及び日本を原産とするアヤメ科の常緑多年草

【メリット】

・半日陰でも育てられる。

・可憐な花が美しい。

【デメリット】

・直射日光を嫌う。

・ヒメシャガは冬季に地上部が枯れる。

シラン(紫蘭)

ラン科の宿根草

【メリット】

・暑さ、寒さに強く、非常に丈夫で育てやすい。

・日陰でも花を咲かせるので、北側の庭に植栽できる。

【デメリット】

・乾燥に弱い。

・常緑ではない。

・高さは30センチ程度になる。

セキショウ(石菖)

本州以南に自生するサトイモ科の常緑多年草

【メリット】

・丈夫で手間がかからない。

・水生植物の中では、冬季に地上部が枯れないは珍しい。

・根っこに薬用成分があり腹痛、鎮痛などの薬草となる。

【デメリット】

・常緑とはいえ、冬の葉にはあまり生気がない。

タマリュウ(玉竜)

 ユリ科の常緑宿根草で、全国に自生するリュウノヒゲの矮性種にあたる。

【メリット】

・半日陰にも耐える。管理にもほぼ手がかからない。

・高さが5センチ程度にしかならない。

・駐車場のスリットなど、細い隙間でも育てられる。

【デメリット】

・タマリュウの合間から生えた雑草(クローバーが多い)を抜くのがやや面倒

・芝生のように地下茎で広がっていくため、不要な場所にも侵食する。ただし、芝生ほど厄介ではない。

・ありふれ過ぎでオリジナリティはない。

ツワブキ(艶蕗)

東北以南に自生するキク科の常緑宿根草

【メリット】

・半日陰でも育てられる。(ただし、花つきは良くない)

・黄色い花が鮮やか。

・新芽の葉柄は食用にできる。(フキのような感じ)

【デメリット】

・まん丸の葉が周囲の風景と調和するかどうか。

・夏の強い日差しで葉焼けすることがある。

トクサ(木賊)

中部地方以北に自生するトクサ科のシダ植物(常緑)

【メリット】

・丈夫な性質で、日なたから半日陰まで、適応範囲が広い。

・茎は金物を研ぐのに使用できる。

【デメリット】

・丈夫過ぎるので、不要な場所にも進出していく。

・意外に背が高くなる(一般的なトクサは高さ70センチ程度。背が高くならない「ヒメトクサ」といった種類もある。)

・環境に合わないと、部分的に枯れたようになる。

フウチソウ(風知草)

 全国に自生するイネ科の多年草。

【メリット】

・夏の風物詩で、風になびく葉が涼しげ。

・斑入りフウチソウ、黄金フウチソウ、紅フウチソウといったいろいろな種類があるため、好みに応じて葉色を楽しむことができる。

【デメリット】

・常緑ではない(冬は地上部が枯れる)。

フッキソウ(富貴草)

日本全国に自生するツゲ科の常緑低木で、最大30センチ程度になる。

【メリット】

・日差しの強い場所よりは、半日陰程度の方が育てやすい。

・白い小さな花をつける。 

・環境に合えば地面を覆い尽くすグランドカバーになる。

【デメリット】

・暑さや乾燥が苦手で、環境に合わないとヒョロヒョロになる。 

ヤブラン(藪蘭)

本州以南に自生するユリ科の常緑多年草

【メリット】

・成長が遅く、手間がかからない。

・紫色の花に趣がある。

・日陰でも明るければ花を咲かせる。

【デメリット】

・成長が遅いため、地面を覆うには時間がかかる。

リュウノヒゲ(龍の髭)

本州以南に自生するユリ科の常緑多年草

【メリット】

・成長が遅く、管理に手間がかからない。

・日陰にも耐える。

・青い実が神秘的

【デメリット】

・意外に大きくなる(高さ×横幅30センチ程度)ので、場所によっては邪魔になる。

・ありふれ過ぎている。

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