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サルスベリの剪定

サルスベリの手入れ

サルスベリの剪定時期

 年に二度行うのがベストです。一度目は花が終わった10月下旬ごろです。どんな花木もそうですが、花殻を放置して実を付けさせてしまうと、木の勢いが弱って翌年の開花に影響します。花後に剪定することで、ついでに花殻を取り除くことができます。

 二度目は落葉期(11月から3月頃)です。花後の剪定で整理しきれなかった枝を整えるのが中心ですが、ノコギリを使って樹形を大きく変えたい時や、何年も放置しているサルスベリを大胆に剪定するような場合も落葉期に行います。

 なお、剪定の時期としてもっとも不適切なのは早春から初夏です。サルスベリは、その年の春から初夏にかけて伸びた枝の先に花をつける性質を持ちますので、この時期に剪定すると花を楽しむことができなくなります。

 

放っておくと

 高さは6~7m程度に達し、横枝も大きく張り出します。芽吹きがよく枝葉が鬱蒼としやすいため、剪定せずに放置していると、台風などの強風にあおられて転倒することもあります。また、風通しが悪いとウドン粉病やカイガラムシの被害に遭いやすくなります。

 

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剪定のイメージ

 サルスベリと聞くと、写真のような「コブ」をイメージしませんか?美的感覚は人それぞれですが、どうもこのコブを味わい深いものとして受け止める風潮もあります。しかし、筆者はこのコブが不快で仕方ありません。これは自然にできるものではなく、長年の手抜き剪定によってできた「傷跡」です。

 

 こうしたコブは、毎年同じところで切っているからできるものです。逆に言えば、コブで切っておけば毎年同じような形になるという目印にもなるため、プロが手入れをしている庭でも見掛けることがあります。

 

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 コブのところからは毎年細い枝が10~20本ほど発生します。何も考えずに全ての細枝を元から切れば大きさを維持できるので、作業効率だけを考えるとついついコブを作ってしまうのです。

 

 しかしサルスベリの魅力は、花もさることながら、曲がりくねった幹や滑らかな木肌にあります。不自然なコブを作らないよう、手をかけてその魅力を味わいたいものです。

剪定の方法

 細かな枝先の前に、株の元から生えている細い枝「ヤゴ(ヒコバエともいう)」を全て切除します。幹からではなく、地面から生えているように見える細い枝のことです。サルスベリはヤゴが発生しやすい樹木ですが、これを放置すると主幹の成長が阻害されますので、見付け次第、取り除くのが本来の手入れです。

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 幹から出ている枝は、なるべく幹に近いところの分かれ目で切ります。こうすることで大きくなるのを抑えつつ、コブにするのも防ぐことができます。ただし、枝が長過ぎる場合、分かれ目ではなく適当な位置で切っても問題ありません。

 サルスベリの場合、強めに剪定すればするほど、切った場所から元気な枝が発生して、良い花を咲かせます。

 

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