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ユキヤナギのよもやま話
桜が咲く少し前に、雪のように白く細かな花をつけます。拙宅にも植栽していますが、最近ではピンクユキヤナギ(ベニバナユキヤナギ)も一般的に流通しています。
放っておくと
ユキヤナギはせいぜい2m位にしかなりませんが、大きくなって枝が太く、ゴツゴツするようになると、この木が持つ柔らかさを出せません。
ユキヤナギの剪定時期
花の直後(4月)がベストです。大きくなりすぎたものは、1月~2月に根元からすべて切り除いて、株を更新することもできます。
剪定のイメージ
写真のとおり、まさに柳に雪が降り積もったかのような風情を楽しみたいものです。しかし、この写真のユキヤナギは高さも横幅も1.5m近くあります。小さなスペースでユキヤナギ本来の姿を楽しむには、多少コツがいります。
ユキヤナギの剪定方法
イヌツゲなどでもそうですが、生垣のように完全な真四角(箱型)や、まん丸に刈り込む方法があり、マンションや公園などでは作業効率から、そうした方法をとっているものが見られます。
しかし柔らかに枝を垂らすためには、葉先をいじるのは禁物です。切られた反動で何本もの小枝が上向きに発生するからです。基本は、直立する枝や元気すぎる枝を元から抜くことです。
ユキヤナギの剪定例
道路沿いに列植したユキヤナギの剪定例です。花壇状になっているため、将来的には枝を下の方へ垂らす予定です。
わかりやすいように一つの枝で説明します。多くの方は,刈り込みバサミで枝先を切ろうとするのではないでしょうか。
株が小さいうちはそれでいいかもしれません。しかし植木は年々大きくなります。ましてやユキヤナギは根本から切り取っても生えてきますので、花の直後はなるべく小さく抑えるよう、思い切って剪定します。
左の写真のように根本に近い2本だけ残して(左右にバランスよく残るところ)切ります。
このとき,手の甲が下を向くようにして,刃先を枝と枝の間に挿入して切るのがポイントです。
手の甲が上にあると,手がジャマになって,切るポイントが見えづらいからです。これは,ほぼすべての剪定に共通することです。
こうした作業を一つ一つの枝でやっていきます。時間に追われているプロ職人は,あまりやりたがらない方法ですが、自分で剪定するなら時間を掛ければできます。
一つの枝に意識を集中せず、時折、風景全体を見渡しながら、残す枝葉の濃淡を調整します。