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イヌツゲの剪定

イヌツゲとは

 丈夫で長持ちし、日陰でも育ち、大気汚染に強い。おまけに好きな形に剪定できるとあって、昔は「庭があれば必ずイヌツゲがある」と言われたほど、ポピュラーな庭木でした。しかし、「玉散らし」に代表されるような、いかにも和風庭園という感じが敬遠されてか、昨今では新たにイヌツゲを植えようという御家庭は減っているようです。 同種のキンメツゲは「玉散らし」にせず、生垣に利用するなど根強い人気が見られ、比較的流通量が安定しています。

イヌツゲの実
   刈り込んでいないイヌツゲ

放っておくと

 高さは5m程度まで成長します。また成長速度も速めです。

 「雑木の庭」といったコンセプトであえて、ボサボサにして周囲と馴染ませるという方法もありますが、それほど見映えのいいものではありません。刈り込むほどに枝葉が蜜になるというイヌツゲの特性をいかすには、やはり剪定で人工的な形にするのが良いと思われます。また、刈り込んで仕立てているものでも、放っておけば数年でボサボサになります。

 

イヌツゲの剪定時期

 年に二回、以下の時期に剪定します。

①春から伸びた新芽が固まる6月上旬~梅雨あけ

②6月以降に伸びた枝葉の伸長が止まる9月下旬~11月

 どうしても都合がつかない場合は、②だけにします。

 

剪定のイメージ

 円錐形、四角、半球、円筒形、トピアリー・・・と刈り込んで好きな形にできますが、「玉散らし」(「散らし玉」ともいう)や生垣にするの一般的です。イヌツゲは芽吹きがよく、刈り込むほどに良くなるといわれます。失敗しても復活が早いので、初心者でも気軽に剪定できる庭木です。

 

イヌツゲの剪定方法

 全体の樹形は、上記のとおり好きな形にしますが、遠慮がちに剪定していると年々大きくなりがちです。

①「玉散らし」の場合

 ダメな剪定の例(別ページ)に掲載したように、頭でっかちになるのを避けます。一番上の玉を一番小さく、下へいくにしたがって大きくなるように剪定します。最上部を刈り込む作業は面倒なので、ついつい手を抜きたくなりますが、4月下旬~6月であれば、葉がすべてなくなる「棒状」にしても復活しますので、バランスの崩れた玉散らしは、この時期に修正します。また、根元から発生しているヤゴや、幹や玉の中から発生している徒長枝は付け根から切除します。

②生垣の場合

 これも最上部が大きくなりがちです。剪定の際は、真四角にするのではなく、上部の幅が狭い台形になるようにします。なぜなら、同じように剪定すると、時間の経過とともに上部が分厚くなるからです。

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