2012年

12月

12日

パワースポット

風水 ガーデニング ケヤキ 巨樹

 時折立ち寄る神社に、推定樹齢400年というケヤキの大木がある。大き過ぎて全景を写真に収めるのは不可能であるが、「根張り」は御覧のとおりだ。

 

 最近、パワースポットめぐりが流行しているようだが、それらの多くには、こうした巨樹も生息しているのを見逃してはならない。パワースポットと巨樹は密接な関係にあるのだ。

 

 パワースポットといっても、たいだいは著名な神社やお寺だ。それらは建物自体にも荘厳な雰囲気があるが、周りにある大きな木が「神々しさ」を付加している。

 

 私が知る新築のお寺は木の樹齢が低く、また移植のために枝葉を切られたこともあり、殺風景で味気ないので、ありがたみもないような気がしてしまう。

 

 私は信心深い方ではなく、普段は神や仏を意識せずに生活し、相当困ったことがあるときだけ他力本願という典型的な御都合主義者である。人生の転機には寺社に参拝したこともあるが、ある時から神や仏に対してではなく、神社仏閣にある巨樹に対して祈ることが多くなってきた。

 

 樹齢数百年の木が生き残っていることも崇拝に値するが、その木の下で数百年の間に繰り広げられたであろう人間の日常を思い浮かべると、自分自身の目先の悩み事が滑稽に思えてくるのだ。

 

 小さな人間が毎度毎度同じような些細なことで悩んだり、短期的な損得だけで右往左往している。その上では大きな木が何百年も変わらずに枝を広げている。

 

 そんなことを考えていると自分の悩みや願望が阿呆らしくさえなってくるのだ。

 

 

 古いデータになるが環境庁発行の「日本の巨樹・巨木林」を見ると日本全国で「巨木」(定義は、地上130cmの位置の幹周りが300cm以上で主幹の幹周りが200cm以上)とされる木は約55,000本あるようだ。

 

 樹種ごとのランキングを見るとベスト5は、

1位 スギ    13,681本

2位 ケヤキ    8,538本

3位 クスノキ   5,160本

4位 イチョウ   4,318本

5位 シイノキ   3,798本

となっており、半分以上がお寺や神社にあるそうだ。

 

 もっとも個人宅で巨樹を管理するのは大変であろう。落ち葉に対するクレーム処理、雨樋の清掃、日照の改善などを考えれば、伐採して駐車場を広くするとか、別宅を建てるとかの合理的な話に流れやすい。

 

 私の知人は樹齢200年ほどのケヤキを伐採し、その材を売ったら数百万になったと話していた。しかし、その後、病に倒れてしまい、それ以上の損失を負った。

 

 作り話や昔話に聞こえるだろうし、科学的な根拠はまったくない。また、たまたまの偶然といえばそのとおりだ。しかし、こうした話は現代でも枚挙に暇がない。

 

 私は木が持っている何らかの力に対し、信じるとか信じないとかではなく、自然に惹かれてしまう。国や自治体にも巨樹を保護しよういう流れは多少あるが、まずは、周辺住民の「落ち葉に対する寛容さ」が必要かと思う。

 

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コメント: 2
  • #1

    桂棹蘭櫂 (水曜日, 29 10月 2014 10:29)

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    この文章を読ませていただいて、昔、祖母の家にあった枇杷の木のことを思い出しました。その木は大人三人が手をつないでちょうど周りを囲めるほどの大木でした。いったい樹齢何年ほどの木だったのでしょうか、枇杷であれほどの大木は後にも先にも見たことがありません。小ぶりでしたがすずなりに実もなっていて、それが香り高くとても甘かったのを覚えています。家の人たちは先をYの字につくった木の棒で、乱暴ですが枝ごとからめ取って収穫していました。(非常に背が高く、脚立なんかでは届かないし危ないから)木肌はとてもぼこぼこして荒く、節々にこぶや穴が多くねじれ気味で、それでも比較的まっすぐな立ち姿だったような覚えがあります。何人のご先祖様がこの実をおやつに食べたのか…でも、新しい家を建てるとき、切られてしまいました。















  • #2

    niwa-iro (水曜日, 29 10月 2014 18:28)

    桂棹蘭櫂さん、コメントありがとうございます。
    私もそんなに立派なビワの木を見たことがありません。大人の事情があって仕方がないのでしょうが・・・。
    世間には樹齢100年近いビワもあるそうです。一方、人が建てる家屋は100年も持たないでしょう。そう考えると複雑な思いです。

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