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クリスマスツリーになる木

庭木を選ぶ際、「クリスマスツリーにできる木を植えたい」という、曖昧な希望をしばしば耳にします。

 

そうした場合、円錐形に育つ針葉樹全般を漠然とイメージしていたり、お花屋さんで見掛けるお手頃のコニファー類をイメージしていたりと様々です。

 

木にこだわりがない場合、よく分からないものを植えるより、イルミネーションやオーナメントでアレンジするという明瞭な楽しみがある分、クリスマスツリーっぽい木に魅力を感じるのでしょう。

 

枝先に雪が降り積もる姿がファンタジックで、自宅に本物のツリーを植えるのが、子供の頃からの夢だったという方もいらっしゃいます

 

では、具体的にはどんな樹種がクリスマスツリーになるのでしょうか。以下、代表的なものについて紹介します。

 

モミノキ(樅)

モミノキ

 歌にもあるように、クリスマスツリーの定番といえばこのモミノキですが、モミ属は世界に40種以上あり、ヨーロッパでクリスマスに使うのは「ヨーロッパモミ」と呼ばれる樹種です。日本のモミノキは同属に過ぎず、厳密にいえば異なりますが、代用品として古くからクリスマスツリーになる木として親しまれてきました。

 

 日本のモミノキは北海道と沖縄を除く各地に分布しますが、意外にも寒冷地を嫌い、日本海側にはあまりありません。モミ属の中では最も温暖な地域を好みます。自然環境では高さ30m近くまで育ち、肩を寄せ合って揉み合うように成長するために「モミ」と命名されたという説もあります。

 

【メリット】

・いかにもイメージどおりの形で、「クリスマスツリーはモミの木」というブランド力、安心感、話題性などがある?

・国産であるため、外来のドイツトウヒなどより丈夫に育つ。

・トウヒ類よりも樹形がハッキリしており、自然に整いやすい。

 

【デメリット】

・エゾマツほどではないが、葉がチクチクして扱いにくい。クリスマスの飾りつけも肌の敏感な人は注意が必要。

・枝葉の出方が単調で、あまり風情はない。

・根が深く張るため、寒冷地以外では移植しにくい。

・比較的寿命が短い(とはいえ100年~150年)。

・大気汚染に弱く、都市部では生育不良になりがち。

 

ウラジロモミ(裏白樅)

ウラジロモミ

 名前のとおり葉の裏側が白いモミです。これは葉の裏にある「気孔帯」が白いためで、肉眼でもはっきりとモミとの違いが分かります。

 

 本州及び四国を中心に分布する日本の固有種で地方によっては「ダケモミ」、「ニッコウモミ」と呼ぶこともあります。モミよりも寒冷な場所を好みますが、自然環境ではモミと混ざって育っているところもあります。

 

 裏側が白いことに加え、若い枝に短毛がないのもモミノキとの大きな違いです。性質はほとんどモミと同じですので、メリットやデメリットはモミを参照してください。

 

ドイツトウヒ(独逸唐檜)

ドイツトウヒ 写真

 最近ではモミよりもクリスマスツリーとしての需要が高いと思われるドイツトウヒです。

 

 トウヒにもいろいろな種類がありますが、本種はヨーロッパ及び西シベリアを原産とするマツ科トウヒ属の常緑針葉樹で、ヨーロッパトウヒ、オウシュウトウヒ、ノルウェートウヒなどとも呼ばれます。日本で「ドイツトウヒ」と呼ばれるに過ぎず、森林王国が居並ぶ北欧を始め、ヨーロッパでは広く分布します。

 

 日本名の「トウヒ」とは唐風のヒノキという意味で、漢字では「唐檜」と書きます。軽量かつ柔軟な材(スプルース)がヒノキの代用になるとして、建築、楽器、家具、細工物などに使われることから名付けられました。

 

 原産地では標高の高い場所で生育し、樹高は30m~50mに達します。日本でも学校の校庭や寺社などでは15m以上に育っているものを見ることができます。

 

【メリット】

・日が当たらない下の方の枝でも枯れにくいため、樹齢20~30年まではクリスマスツリーらしい形を維持できる。(特に木が若いうちは形が整いやすい)

・成長が遅いとされるトウヒ類の中では、成長が早い。また、長さ10センチから20センチ程度の大きなマツボックリのような実がなるため見映えのするクリスマスツリーになる。

・葉の寿命が長く、古い葉がパラパラと落ちることは少ない。

・モミノキに比べて根の張り方が浅いため、移植しやすい(ただし大木は移植が難しい。)。

 

【デメリット】

・密生する葉が長い間枝につくため、周辺が薄暗くなりやすい。

・放任して育てた場合、成長するにつれて、細い枝が垂れ下がり、みすぼらしい感じになる。

・環境によっては毛虫がつきやすく、ひどい場合は毛虫の食害によって枯れそうになるほど大量に発生する。

・根が浅いため台風等には弱く、支柱などが必要になる。

 

トドマツ(椴松)

トドマツ

 北海道やロシアの海岸から山間まで、広い範囲を原産とするマツ科モミ属の常緑針葉樹で、日本では「北海道モミ」とも呼ばれます。

 

 御想像どおり、海にいる「トド」と肌の風合いが似ているためトドマツと呼ばれます(諸説あり)。樹皮やマツボックリの色などによってアカトド、アオトド及びその中間種に分類されることもあります。

 

 北海道ではエゾマツと並ぶ有用な材木になる木とされ、建材や合板のほか、割箸、パルプ、ウッドチップなどにも使われます。

 

 本来は庭園に使われるような木ではありませんが、樹形が円錐形になることや、葉が柔らかくて扱いやすいことからクリスマスツリーとして使われるようになりました。

 

【メリット】

・葉が柔らかく、クリスマスの飾りつけをする際、モミやトウヒのようにチクチクしない。

・木が若いうちは、枝が斜め上へ向かうため、雪の積もった雰囲気がいかにもクリスマスツリーらしくなる。

・枝葉には、ほのかな香りがある(抽出された油はエッセンシャルオイルにも使われる。)

・樹皮が灰白色で美しい。

 

【デメリット】

・樹齢を重ねると枝が下がり、形も乱れやすい。

・本州でも地植えは可能だが、冷涼な地、腐食質の多い土を好むため、環境が合わないとうまく育たないことも。

 

エゾマツ(蝦夷松)

エゾマツ

 文字どおり北海道(蝦夷)を原産とするマツ科トウヒ属の常緑針葉樹で、トウヒの原種とされます。上述のとおり北海道ではトドマツとともに有用な木材になる木とされ、建材、楽器、船舶等に用いられます。

 

 自然環境では高さ30m~40mになるものもありますが、モミに比べれば成長が遅いため一般家庭向きとされ、盆栽にも使われています。

 

 なお、幹が赤褐色の「アカエゾマツ」という品種があり、これと区別するためにエゾマツを「クロエゾ」と呼ぶことがあります。

 

【メリット】

・モミノキに比べて成長が遅い。

・普通に管理すれば、モミノキほど大きくならない。

 

【デメリット】

・葉先がかなりチクチクするため、クリスマスの飾りつけがしづらい。

・アブラムシの被害に遭うことがある。

・円錐形になるが、枝が斜め下に下がる特性を持つ。

 

カナダトウヒ

北アメリカを原産とするマツ科トウヒ属の高木で、「シロトウヒ(あるいはホワイトスプルース)とも呼ばれます。

 

原種は30m近い大木になるためあまり見かけませんが、品種改良された小型のものは日本でもクリスマスシーズンに出回ります。

 

園芸品種としては、新芽が緑青色の「レインボーズエンド」、黄色の「サンダースプルース」などが知られますが、何といっても「コニカ」の人気は断トツで、世界でもっとも多く生産されるコニファーの一つとなっています。

 

【メリット】

・枝葉が密生するため、刈り込めば円錐形に整えやすい。ちょっとした目隠しにもなる。

・葉がチクチクしないため飾り付けがしやすい。

・丈夫で育てやすい。

 

【デメリット】

・葉の色に個体差があり、なおかつ安定しない。当たり外れがある。

・葉をつぶすと悪臭がある。

 

以上、「本物のクリスマスツリー」として使われる主な樹種を紹介しました。どれも剪定にあまり強くない、夏の暑さに弱い、大きくなり過ぎる、という共通点がありますが、本物の魅力は格別です。庭にスペースのある方や小まめに手入れのできる方にはおススメです。

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