植木職人用語事典 サ行

酸性土壌

 酸性が強い土のこと。雨の多い日本では土壌が酸性傾向にあり、多くの植物は弱酸性を好む。しかし、酸度が高過ぎると植物の生育を阻害することがあるため、苦土石灰(アルカリ性)を撒いて調整する。

 

地植え

 植木鉢やプランターなどに植えず、庭などの地面に直接植えること。露地植え(ろじうえ)、露地栽培などともいう。

 

シェードガーデン

 「シェード=日陰」の庭のこと。「日陰の庭」では、感じが悪いため横文字が好んで使われるのであろう。環境の悪さを逆手にとって個性的な庭を作ろうという主旨の書籍も多数出版されている。職人はあまり使わない言葉だが近頃よく耳にするので、参考までに。

 

鋤簾(じょれん)

 整地に使う道具。ただし、立って使用する鎌=立鎌と混同されることが多く、草取りに使うことも。草取りに限らず、前進しながら使えと指導されるが、これが難しい。バックの方が作業が楽だが、土を余計に集めやすい。

 

シュロ縄

 シュロ(棕櫚)の木の繊維で作られた縄で、竹垣作りや、風で植木が倒れるのを防ぐために植木の固定に用いる。黒い棕櫚縄と茶色い棕櫚縄があり、前者は「クロ」、後者は「アカ」と呼ぶ。実際にはシュロの繊維で作られているものは流通しておらず、合成繊維のものが主流である。年配者は「シロ縄」と発音することもあり、「しめ縄(注連縄)」と混乱する。

 シュロ縄を使った日は、手が真っ黒になる。風呂に入って洗髪すればその作用で多少綺麗にはなるが、仕事の後に大事な約束がある日は、作業を控えたいところだが、新人はそうもいかない。

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