Q 何mから高木なのか?

 家相にしても造園にしても、「低木」や「高木」あるいは「中木」という言葉を使いますが、いったい何mを基準に区分しているのでしょうか?

 

 明確な基準を示しているのは、「工場立地施工規則」です。

 同規則第3条では、「成木に達したときの樹高が4m以上の樹木」を高木としています。法的に明示しているのはこの規則だけのようです。

 

 しかし一方、流通業者間の取り決めでは「3m」を基準にしています。言うまでもなく3mを超えれば高木、3m以下なら低木です。

 

 この場合の「3m」がまた、ややこしい問題を含みます。成木なのかどうかの取り決めが曖昧で統一的な見解がないからです。自然の状態で放置すれば将来的に3mになり得るかどうかなのか、あるいは現時点で3mなのかが、あやふやなのです。

 

 なぜあやふやなのか、私なりに考えてみました。

 たとえばアセビ、トベラ、ライラック、ムクゲなどはいずれも「低木」として扱われるのが一般的です。

 

 しかし、まれに3m近くになっているアセビやトベラを見かけますし、ライラックやムクゲに至っては5~6mになっているのも珍しくありません。それでも「低木」なのです。

 

 つまり、生き物相手では環境や個体によって誤差が生じるため、はっきりと基準を決めることができないから、曖昧なままなのです。

 

 でもそれではQ&Aになりませんので、結論です。

 「私の感覚」では、「芯止めをせず自然な状態で成木に達したとき、3mを超える可能性が低ければ」低木で、そうでなければ高木です。

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