植木屋さんをやっていて一番多く尋ねられる質問がこれだと思います。
「剪定の時期が悪い」のがほとんどです。特にマンションなどの集合住宅や街路樹では、時期に関係なく剪定することが多いからか、花が咲かないサツキツツジを見かけます。
サツキツツジは、花が全部咲くのを待たずに刈り込むのがよいとされています。なぜなら花が終わりかけたころ、すでに翌年の花芽を作り始めているからです。
「まだ少しツボミが残っているから、もったいない。」と思うようなタイミングがベストです。また、見頃を過ぎた花は茶色くしぼんで美しいものではありませんし、もっと時期が遅くなると実がなって株を疲れさせることになります。
背丈が低く、刈り込みやすいため、除草などのついでに刈り込みたくなるのが人情ですが、花を楽しみたいなら上記以外の時期に刈り込むのはやめましょう。どうしてもという場合、飛び出した枝だけを部分的に剪定します。
剪定の時期が適切でも花が咲かないというケースもあります。それは日照不足です。サツキツツジは、もっとも花つきの良い木に数えられますが、日陰では花つきが悪くなります。