庭に植えない方がいい木

庭に植えない方がいい木

お盆を控えた時季は親類や知人宅の剪定が忙しく、更新の暇がありませんでした。ようやく落ち着いたので久々に書いてみます。

 

このところ、いろんな庭木を剪定しましたが、剪定をする甲斐のある木と、そうではない木がはっきりします。やりがいがあるのは、手入れをすればするほど樹形が整う木です。マツなど伝統的な庭木がその部類です。

 

一方、やりがいがないのは、毎年やたらと大きく成長して、庭の景観を損ねる木や、庭の持ち主が迷惑がっているような木です。(「枯れてもいいよ」なんて言われている木です。)

 

以下、まったくの私見ですが、庭に植えない方がよい木を列挙します。なお、これらは縁起云々ではなく、物理的あるいは管理上、やっかいだと思う木です。(縁起については、別ページを参照してください。)また、広大な庭をお持ちの場合は、植えても問題ないと思います・・・・。

 

プラタナス、ユリノキ、メタセコイア、クスノキ、キョウチクトウ、ピラカンサス、ザクロ

 

①プラタナス(スズカケノキ)

庭に植えようと思う方は少ないと思いますが、とにかく大きくなります。そして成長が早いです。たとえ太い幹を根元近くで切断しても、翌年にはそこから大量に新梢を出します。また、一枚一枚の葉が大きいので、木を小さく(2~3m以内)仕立てると不恰好になります。そして、やっかいなのが、夏過ぎに葉の裏毛?に白い粉がつくことです。おもいっきり剪定していると、クシャミが止まらなくなります。若い頃に、連日プラタナスの街路樹を剪定していたら、喘息のようになりました。

②ユリノキ(チューリップツリーともいう)

プラタナスと、ほぼ同じです。植える場所にもよるのでしょうが、成長が早く、やたらと大きくなります。葉が大きいので、相当のスペースがないと形を決められないのも、プラタナスと同じです。

③メタセコイア(曙杉ともいう)

これも個人宅に植える方は少ないでしょう。湿気の多い土地なら、あっという間に巨木になります。そして落葉期には、粉雪のように(色は茶色ですが)落ち葉が一面に舞い散ります。下草が埋もれて景観も損なわれます。

④クスノキ

案外、一般住宅に植栽されています。成長が早いのは前三者と同様ですが、クスノキは常緑樹ですので、剪定をしなければすぐに庭が鬱蒼として暗くなったり、隣近所にはみ出したりします。

⑤キョウチクトウ

毒性があることで知られるキョウチクトウですが、これもまた、背丈は高くなり、株が大きくなります。放置しておくと相当なスペースを侵食します。また、剪定によって形を整えるのは難しく、周囲の景観と溶け込みにくい成長の仕方です。 

⑥ピラカンサス、⑦ザクロ

どうしても庭に植えたいという愛着がある方は気にしないでしょうが、どちらもトゲがあるので厄介です。剪定した枝は他の庭木の枝葉とは別に扱う必要があります。

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