植木職人用語事典 ハ行

はつる(削る)

 少しずつ削ることだが、スコップやツルハシで硬い地面に穴を掘ることを指す場合が多い。先輩が木を植えようとしたが地面が硬すぎてうまく掘れない場合、新人に対して「先にこっちをはつっちまえ。」と指示する。手が痛くなるので軍手ではなく、ゴム手で挑むことが望ましい。

 

パッカー車

 ゴミ収集車をイメージすればよい。植木の切りくずを処理する車。設備投資に金をかけてくれる従業員思いの会社や、大量の枝葉を処理する公共事業を請け負っているところは所有している。

 あまりにも太い枝はナタで分解してから入れる必要がある。これがない会社は、切った枝葉を束ねてトラックに乗せる必要があり、手間と時間がかかる。

 

ひこばえ

 「やご」のこと。木の根元から複数本生えている細い枝。成長を阻害するため基本的には見付け次第、切り除く。これも分かりやすい作業なので新人の仕事だが、大量に「ひこばえ」が生えている場合、切るのが面倒。よく切れるのこぎりが重宝する。

 

ブロア

 街路樹や高速道路の剪定で用いられる機械。動力式で強い風が出てくる。風圧を利用してゴミを一箇所に集めて取り除くという業者もいるが、風でゴミを撒き散らしている業者もいる。「自分のところさえ綺麗なら、ゴミがどこへ行ったって知ったこっちゃない。」という感じ。音の割りに効率が悪く、手馴れた職人にとって個人宅の庭ならホウキや熊手でやった方が格段に早い。細かな掃除を苦手とする職人が使うことが多い。

 

箒(ほうき)

 いろいろな素材のホウキがあるが、安価なため竹箒が主流となっている。この使い方も奥が深い。 いつも同じように使用していると、一方向だけが磨耗し使い物にならなくなる。

 竹ぼうきを長持ちさせるには、柄を回しながら使うことだが、慣れないと難しい。

 また、地面を掃く場合は、掃く方向、目的地を決めて計画的に掃くのが職人の技である。コツはホウキを大きく使い、まず壁や塀にゴミをぶつけて一直線になるよう寄せ集め、最後に、そのラインに沿って収集するのである。

植木職人用語事典索引

 

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