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ヤマボウシの実がならない

新緑や紅葉の美しさ、花の奥ゆかしさも確かにヤマボウシの魅力ですが、なんといっても実を収穫したいものです。せっかく植えたのに実がならない原因はどこにあるのでしょうか・・・

 

ヤマボウシの実 ならない

①水不足!

 意外に思うかもしれませんが、これが断トツのナンバーワンです。そもそもヤマボウシは湿気のある場所を好み、日照や乾燥の激しい場所では育ちが悪くなります。

 

 しかし昨今、シンボルツリーなどとして狭い場所やコンクリートに囲われた場所へ無理に植えられるケースが増えています。こうした環境では生育に使える水量が限られ、照り返しも激しいため乾燥しがちです。

 

 その上、開花から結実までは、一年でもっとも暑い時期にあたりますので、ヤマボウシは息も絶え絶え・・です。「実がならない」というその前に、水をあげましょう。

 

 本来は、植え穴に完熟堆肥や腐葉土などをすき込んで保湿力のある土にしておくべきなのですが、「もう植えちゃったよ。今さら・・・」という場合、せめて根元にバークチップをしいたり、低木や下草を植えるなどして乾燥を防ぎましょう。

 

②木が若すぎる!

 そもそも、人間と一緒で幼いうちは実がなりません。若木のうちは隔年で開花・結実し、大きくなるに従って開花・結実が安定してくるというのが健全なライフサイクルです。「店では花が咲いていたのに・・・」という場合、「薬物の使用」による「見せかけ」だった可能性もあります。

 

③剪定に失敗した!

 秋~夏の間に、刈り込みバサミなどでバッサリと丸く刈り込んではいけません。ヤマボウシの実は、前年に伸びた短い枝の先にできます。花芽ができるのは前年の7月~8月頃です。したがって不適切な時期にバッサリといけば、当然ながら実はなりません。

 

 以上が主な理由です。

「日当たりが悪いと花が咲かない」というのは一般的に知られるところですが、ヤマボウシはそれに加えて、「日当たりが良すぎるとダメ」という木で、謎かけのようです。

 

 つまり午前中は日が当たって、午後からの強い日差しは当たらない場所というのがベストのようです。

 

 あまりにも花や実がならないので「うちのヤマボウシはオスなのかしら?」という声を聞くことがあります。しかしそれは間違えです。ヤマボウシにはオスもメスもありません。

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