Q イヌツゲの枝が枯れるのは?

 イヌツゲは枝葉が密生するので、生垣にしているお宅をよく見かけますがそれと同時に、部分的に枝枯れを起こして、見苦しくなっている生垣も見かけます。

 

 イヌツゲは枝葉が密生する分、内部の風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすいものです。キレイな生垣を維持するには・・・

 

① 生垣の頂部は強めに剪定する。

 早く目隠しにしたいとか、手が届かなくて刈り込みしにくいからとかで、生垣の上面の葉を多めに残しているお宅を見かけますが、木全体をバランスよく成長させるには、こうした刈り込みはよくありません。

 上にばかり栄養がいくと下枝に勢いがなくなり、病害虫に対する抵抗力がなくなるからです。他の生垣でも同様ですが、頂部は葉が少しだけ残るくらいにおもいっきり剪定します。

 

② 2~3年に一度は内部の枝を整理する。

 表面の刈り込みばかりを繰り返していると、内部に枯れ枝が混み合ってきます。これによって生垣の内部が病害虫の温床となります。枯れ枝や徒長枝(他の枝より明らかに勢いがある枝)は根元から切り除きましょう。

 

③ 肥料を施す。

 生垣のような樹形は樹木の生理を考えると不自然なもので、どうしても樹木に負担を掛けることになります。樹勢を衰えさせないためには、冬季に生垣沿いに浅く溝を掘り、有機肥料を施すことが有効です。

 

 

 それでも枝枯れを起こした場合、枯れた部分はシュロ縄などを用いて枝を誘引するか、新たな株を植栽して補います。

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