植木職人用語事典 カ行

かかり枝(かかりえだ)

 木を剪定する際、あるいは剪定した後に、他の枝に引っ掛かって下へ落ちていない、切られた枝。放っておくと枯れて見苦しくなるため、木をよく「振るって」、地面に落とす。

 木の剪定を上から行うのは、こうした「かかり枝」がないようにするためでもあり、上手な職人は上から順に枝を振るって、「かかり枝」がないように剪定を進める。

 地面に降りて剪定した木を見上げた時、「かかり枝」が残っているとショックを受ける。特に大きな木では面倒であるため、多くの場合、剪定した本人ではなく、新人が上に登って、かかり枝を落とすことになる。

角スコ(かくすこ)

 先端が平らになっているスコップのこと。トラックに土を大量に積んで植栽スペースに搬入するようなときに使う。朝、「角スコ持ってこい。」と言われたら、その日の作業はつらいものになると覚悟すること。


株立ち(かぶだち)

 根元から複数の幹が出ている庭木のスタイルのこと。ヒメシャラ、ソヨゴ、アオダモなどの雑木では、幹が一本のものより野趣があるとして好まれる。幹が一本のものを単幹、二本のものを双幹と呼ぶが、株立ちは、これらより高価で取引されることが多い。植物の性質として株立ちになるものもあるが、本来は別々の株を合体させて株立ち風に仕立てる方法や、大きくなり過ぎた木を根元から切断して意図的に大量の「ひこばえ(やご)」を発生させて株立ちに仕立て直す方法もある。

 

客土(きゃくど)

 庭を造成する際や、花壇等を造る場合、お客さんの土地にある土を使わず、よそから運んできた土を使うこと。あるいは敷地内の他の場所から持ってきた土を使うこと。多くの良心的な造園会社は植物の生育に適した土を使用するが、かつては悪質な業者が他の現場で使わなくなった(使えそうもない)産廃まじりの残土を使うこともあった。

 

際(きわ)

 端(はじ)のこと。芝刈りで言えば飛び石や建物の直下。機械で作業しにくく、手でやるしかないため、新人に回ってくることが多いエリア。無理やり機械でやって損傷している構造物もよく見かけます。 

 

草取り(くさとり)

 新人の仕事。「草むしり」とも言う。剪定ができない新人に草取りをさせている間、他の職人はドンドンと枝を下ろし、庭が枝葉の山になる。草取りが終わったら、新人はその枝を片付けて一日が終わる。剪定をさせてもらいたければ、草取りを早くやって木の上にいる先輩にプレッシャーをかけること。

 草取りをしていると、庭の設計の良し悪しが分かることがある。バランスの取れた庭は草取りをするのも楽であり、木と木の間に身体を入れて草を取ることができないような庭は、木を植え過ぎであるか、地割(じわり/デザインの基盤)がよろしくない。

 

熊手(くまで)

 竹製の熊手とプラスチック製の熊手がある。竹製の熊手は壊れやすい。しかし、丈夫なプラスチック製のものは、枝葉の引っ掛かりが悪く、使いづらいとして竹製のものが好まれる傾向にある。 

 

剣スコ(けんすこ)

 先がとがった普通のスコップ。穴を掘るために使う。スコップにも決められた持ち方があり、新米の指導はそこから始まる。

 

笄板(こうがいいた)

 庭の整地に使う手製の道具。現場にある廃材を利用して作るものであり、店には売っていない。横25センチ7たて10センチくらいの長方形の木切れを用い、片側を刃のように切り落としたもの。

土の玉をつぶしたり、簡単な穴を掘ったり、地面を平らにしたりと便利な道具で、庭師の必需品である。「こうがいた」と呼ぶ職人もおり、忍者(甲賀)の話かと思っていたが、笄(くしのこと)が正解。なお、コンパネで造ると割れやすく使いにくいので留意を。 

 

こはぜ

 地下足袋についている留め金具(フック)のこと。地下足袋の長さによって、こはぜの枚数が異なる。なお、足袋は履きなれないと時間がかかるが、落ち着いて着座して履くのが基本。

 

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